今回のお話は尸魂界(ソウル・ソサエティ)の破壊に出た影狼佐を見て、望実ちゃんと霊骸達がそれぞれ己の意志で動き出す回でした。霊骸達の目的は原種を倒し、自分達が本物として生きる事でした。しかしそんな彼等が最優先したのは、己の気持ちよりも世界を守る事だったのですね……(泣)
元々彼らが生まれた経緯(スピアヘッド計画)が、死神の安全を確保し効率良く虚(ホロウ)と戦い、世の秩序を守る事だったのを思い出してしまいましたよ。何だか生まれ持っていたプログラムに殉じた感じが否めず、ショックさが隠し切れません……。(霊骸達にとって、影狼佐の行動は物凄く予想外だったそうですよ/滝汗)。

一方、影狼佐(もとい欧許)は、弱いから人は群れをなすと考えていたのですね。自分には仲間がおらず、ようやく陽の目を見た仕事も、倫理的な理由で潰されているので、誰も信用出来ないのですね……(ようやく出来た生きがいを奪われたら、誰でも世を儚んでしまいそうですよね/滝汗)。
なのに同じように力を無くしたのに、一護は周りから助けられ、また彼も皆を守ろうとするのが、理解出来ないようです。融合した姿から、また個別の二人に戻った欧許と望実ちゃんですが、今まで影狼佐を拒否していた彼女が、何故自分は一護達に負けてしまったのだろうと、うなだれるもう一人の自分の問い掛けに応えた内容が切ないですよ。理由は分からないけど、自分達は余りにも孤独過ぎた……と呟いたのが印象に残りました。

望実ちゃんはコンや一護達のお陰で、辛い時は仲間に相談をする、互いに支え合う事を学んだのですね。消えゆく影狼佐を見送ると、彼女は今度は自分が欧許に仲間の素晴らしさを教える番だと云って、皆にお礼を云うとふわりと消えてしまいました(涙)。
今回のシリーズは霊圧を失った一護にスポットが当たったように見えて、実際はコンがメインだったのかも知れませんね。互いに軽口を叩き合いながらも、相手を思いやりつつお別れをした場面が泣けました。次回から原作の展開が始まるようですが、皆を守りたいと願って手に入れた力を戦いの最中に失った一護の今後が気掛かりです。能力なんて無くても、彼は彼なのだと気付いて下さると良いのですが……

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